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弊作南部連合架空戦記の世界についての宣伝兼ねた小ネタ

そもそもアメリカ連合国って?と言う点から行こう

日本人の大半に歴史上の認識すらされてないアメリカ連合国

そんな国を主人公に架空戦記を始めた訳だがそもそもアメリカ連合国って何よって話をするべきだろう。

詳しい話をすると学術誌の出番になるからこれは省略するが、ざっくり言うと連合国vs合衆国は経済南北対立と言う現代も続く問題に根幹がある。

人種や奴隷なんかぶっちゃけ二の次三の次、何せリンカーン大統領はガチガチレイシスト(所業を見れば一目瞭然)で、ジェノサイド大好きな癖に無能とか言う頭がクレムリンの69歳並みの将軍が北軍にいる有様だ。

というわけで南北戦争の原因をピックアップしよう。

 

貿易と工業化問題

ぶっちゃけこれが拗れさせた理由である。

ユーラシア大陸の西外れから急速に拡大した巨大産業文明は瞬く間に星を飲み込んだわけだが、既得権益や既存産業で暮らしてる人間はそういう革新的転換に疑いの目を向ける。

皮肉にもこれは「最初の工業化国家であるが故に重工業に立ち遅れる」と言うイギリスの事例などが見受けられる、彼の国はこれ故にジーメンスクルップに遅れを取ったのだ。

そして工業化される国家というのは、上記の点から既得権益が得づらい土地が多い国家になる、これもイギリスという実例がある。

つまり必然的に工業化されるのは北半球の寒い国々になるのである、彼らは加工品を産む役割を担い、国力を増強する訳だ。

既に経済対立のにおいがぷんぷんするな!

そして貿易と言う問題が絡んでいくわけである、もう役満や。

 

しかしながらアメリカというのはお広うございまして、南北対立が一国で起こる訳である。

そう、南部は既得権益を有する農園主が地盤を築き、北部では工業化が資本家によって造られていたのである・・・。

自由貿易か、保護貿易

移民二世を中心とする南部住民はイギリスとの貿易を訴えた。

理由は簡単でそれが彼らの生活を支えてきたのである。

対する北部は「利益をペイしなければならない資本家」の要望によって工業製品輸出を要求する。

しかしながらこの時点からアメリカ連合国の問題が出てくる。

要するに南部の言う理屈というのは「植民地から独立したのに経済的に植民地になる」とかいうモノカルチャー国家なのである、ジョン・アダムズ先生とワシントンが泣くぞ。

そして、この中に一本の導火線が絡んできた。

 

奴隷である。

 

奴隷って凄え面倒だからコストがかかりまくる

恐らく黒人奴隷と聞いて可哀想と思う方も居るかもしれません。

しかしながら雑に使い潰せる奴隷の時代は恐らく古代末期辺りの一部事由による物が限界と言わざるをえません。

例えばローマの家内奴隷、これは家庭教師とかの役割です、滅茶苦茶大事にされます。

アメリカ連合国に於いては?と言うと概ね荘園主達の中で「一年に鞭を使うなんてこと、一回あるかも怪しいよ、2回は確実に多すぎるね」と言う発言が残っています。

じゃあ「アンクル・トムの小屋」って何よ?と思うでしょう、簡単です、あれフィクション。

何故なら作者が南部諸州に行ったことなんか一度も無いし、黒人に会ったことすらない、ひでぇ話だ。

個人的に感想で恐らくタメになるのは当時の南部人の感想である「こんな奴隷が居たら、間違いなくコイツを取り立てて出世させてやるのになあ!」と言う物です。

そう、奴隷って、めちゃくちゃ割に合わねえ。

そもそも考えて頂きたい、割に合うんだったら機械より人間の奴隷が楽なのだ。

それを押し流す最大の理由って何か?簡単だ、機械を操作する人間はリストラが楽だし幾ら虐めても機械が反乱もサボタージュもしないからだ!

道徳?人道?利益が出るからやるんだよ。

事実、奴隷が廃止されましたが代わりに低賃金労働者として「面倒を見なくていい上にすぐに切り捨てれる奴隷」が生まれました、ステキだなあ。

そんな事を露知らず一部の自慰行為的な奴隷解放過激派が暴れまくり、事態はややこしくなる訳である。

ただでさえ管理がクソ面倒なものに厄介なモン持ち込まれ、南部人がキレる訳である、そりゃ生活かかってるからなおじさん達。

 

そんなわけで内戦に。

なったのだが。

正直言ってアメリカ軍が常時強くなるのは1985年過ぎてからである。

二度の大戦がそうであったように、南北戦争もドーピングであった。

なにせリー将軍の士官候補生時代の証言の中に「士官学校を廃止するかの論議が出ている、そうなったら良いなあ、軍人にならずに自由だ!」と言うのがある。

そういうレベルである。

というかそもそも銃を所持する権利も「合衆国市民は自由と独立の為に武器をとり抵抗する権利を有する」と言う物だ。

そもそも独立戦争なんか半数以上民兵である。

封建領主による私兵軍vs徴集兵による国軍で内戦やった日本とはえらい違いだ。

そんなわけで開戦時の合衆国連邦政府軍は「二万名」で開始された。

 

ちっっっさ!?

当然リンカーン大統領はこれをどうにかしなきゃならない。

仕方ないから各州政府から州軍を借りたわけだが、当然州政府はキレる。

アメリカはそもそも連邦国家である、日本が基本として建前論とはいえ「天皇を中心とする朝廷によって承認された政権」をひたすら繰り返してきたのと違う。(現代でさえ組閣指示の書類を書いて提出して内閣ができるのだ)

仮に日本で内戦をやるとして、警察部隊や地方部隊を指揮下に編入することはなんら問題とならない、何故なら全て政府の組織だからだ。

だがアメリカとかいうこのうんこの様にややこしいこの腐れ国家は警察組織だけで20000近い種類がある、やめちまえボケ。

仕方ないのでリンカーン大統領は「半年!半年だけだから!」と説得したが、ウィキで分かる通り南北戦争は数年続く訳である、もうめちゃくちゃや。

 

でもまあ史実じゃ負けるんだけど

「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」とは野村監督の発言だが勝負事の本質である。

ナウシカ原作版のヴ王の「失政は政治の本質」と同じく真理だと思う。

アメリカ連合国が負けた理由は幾つもある。

大別して並べよう。

 

【友好国の介入がなかった】

【工業化の遅れにより継戦能力が崩壊】

【人的資源の差】

【目立たない北軍の名将マクレラン】

【デイヴィス大統領がね・・・】

【海軍力】

 

上から説明する。

まずイギリスが介入してくれなかった上に、ルイジアナ州で繋がりがあるフランスも見捨てられ、ドイツからも見放された。

正直これがリンカーン大統領最大の恐怖である、外国正規軍が内戦に介入してきました☆なんか言われたら国家元首として自殺を検討する。

 

次だが南北戦争とは総力戦と言うものが生まれ始めた戦争である。

戦争とはまず銃!弾丸!砲!を要求する、そしてそれらを輸送する鉄道網を要求するのだ。

鉄道とは飼葉以外で莫大な輸送を実現する兵站輸送を解決するステキな存在だが、南部諸州にンな素敵なモンの量が足りてねえ!

しかももらったフランス製ライフル銃は手工業で南部人直せねえ!

結果色々やばくなる。

あ、ちなみに北部は元気にウィンチェスターがライセンス生産して「使える部品を集めれば動く物をニコイチできる」ライフルを使っている訳である。

いつものアメリカだ。

 

そして人的資源なんだが。

これは数字を見せれば楽だろう。

アメリカ連合国の徴兵限界が約100万、合衆国が400万人だ。

・・・無理やって。

 

そしてトドメを刺したのがマクレラン将軍である。

この北軍の名将マクレランは序盤にボロ負けしまくった、しかし彼は軍政家である。

要するにガンダムで言うゴップ、銀英伝で言うキャゼルヌ枠、ソ連で言うシャポシニコフ。

なんと彼は合衆国軍を再編して徴兵によって集められた兵士を組織化して見せたのである。

そして対する連合国は実の所正規軍が機能せず、義勇兵である。

つまり「最低限質が一定の兵士」で負けたのである、戦争では上限ではなく下限が物を言う。

 

そしてデイヴィス大統領。

連合国の大統領で陸軍中佐の経歴があるのだが・・・。

正直連合国は地方分権運動から始まっている訳なのだが、戦時中にそんなことするのはナンセンスだし、アメリカ連合国は統合された司令部がない。

参謀本部も司令部もないので、軍団の方針が大統領に届きまくるのである。

無理だろ!こんなの!

 

さらに繰り広げられる合衆国軍のアナコンダ作戦。

これによってアメリカ連合国は事実上貿易が出来なくなった。

シーレーンの崩壊が何を意味するかは日本人ならよく知るところであるが、4隻に3隻が拿捕される重包囲を逃れる事は難しい、これにより連合国は戦争遂行能力が壊滅したのである。

じゃあアメリカ連合国は何してたの?と思うかもしれませんが、そもそも南部諸州は輸送船も作れねぇよ!!

いやほんと、びっくりですよね。

CSSバージニアとか鹵獲艦やらで寄せ集めてるんですよ。

なんなら武勲艦アラバマなんて外国発注ですわよ!奥さん!

スキル8くらいの海軍ドクトリン研究者ブキャナンがいるのに腐ってるって感じですよHOI2で言ったら!

 

とまあ、負けた理由を羅列すると理由がよくわかる。

 

じゃあこのオワコンを生き残らせるには?

ない知恵を絞った結果思いついた。

じゃあ負けた理由を反転させるか!と

そんなわけで以下の様に戦争が変わってしまった。

 

【イギリスとフランスが介入を開始した】

リンカーン大統領の徴兵が議会で否決される】

【合衆国の統制が崩壊する】

【連合国が中央集権に移る】

【将来的に工業化】

 

 

 

何のために南北戦争したのかわかんねぇな・・・。

そう、生き残ると、アメリカ連合国は独立の意義を失う国家なのだ。

我々は一つ言える、それは。

「戦争は地獄だ。」

こんなに争うべき事だったのだろうか。

ボタンを少し掛け違えなければ、ブレッキンリッジを担ぐのを成功してリンカーン大統領が選挙で負けてたら・・・。

作者には分からない問題だけが、心に残った。